2017年10月18日水曜日

「天守物語」終演のご報告。


おととい、10月15日に
もんもちながら6.0「天守物語」が無事に千穐楽を迎えました。
ご来場いただきましたみなさま、応援くださったみなさま、
本当にありがとうございました。


泉鏡花の名作「天守物語」に
平均年齢(おそらく)20代後半のカンパニーで挑む。
かなりチャレンジングな公演でした。

古典の金字塔に、リアリズム演劇とコンテンポラリーダンスと邦楽の
三要素一体となったアプローチをしました。

その舵取りをした演出家・中原和樹の手法を含め、
かなり面白い作品に仕上がったのではないかなと
手前味噌ながら思っております。

僕としても、いままで演じたことのない「妖怪」という役どころ。
自分の俳優としての可能性を確かめるためにも、
かなり大きな挑戦をしながら演じさせていただきました。

自らの欲求に素直な妖怪・朱の盤坊。
会津のあたりに棲む山伏の妖怪です。
赤ら顔で、ツノが額から生えています。

役作りをしていく過程で
いつもガラガラした、粗雑で大きな声
中腰でガニ股、常に落ち着きなく手や身体が動いていて
口はモゴモゴ、喋ってないときも唸ってる
そんなキャラクターにたどり着きました。



ミュージカルやオペラのステージで山野靖博を知ってくださったお客様は
今回の舞台の僕の姿を見て、さぞかし驚かれたことと思います。
けれどその分、役者として、表現の幅をお見せできたのではないかと
僕としては嬉しく思っています。ニヤニヤ。

僕は、自分で言うのも恥ずかしいのですが
「爽やかですね」とか「スタイリッシュですね」と言われることが多いのですが、
表現者としては今回の朱の盤坊のようなエグく、泥臭い役に魅力を感じるタイプなので、
今後も悪役やひと癖ふた癖もある役、大きな問題や葛藤を抱えた役を
たくさん演じる機会をいただけたら嬉しいなーと思っています。


さて、ちょっと恒例感も出てきた
エゴサで見つけた感想に、勝手に返信していくコーナーです!笑

振り返り代わりに、お届けします。


いざっ!!!!!!


ご観劇、ありがとうございました。
現代語との、言葉の響きの違い。感じ取ってくださって嬉しいです。
当初、かなり苦戦したのです。やはり口にし慣れない言葉だったので。
ぜひ原作も読んでみてください!
言葉が難しいかもしれませんが、僕たちの舞台の映像を思い浮かべたり
セリフをじっさい口に出してみてその響きの美しさを楽しんだりしてくださると
楽しんで読んでいただけると思いますよ!

朱の盤坊の姿も、楽しんでいただけましたでしょうか?笑


ご観劇、ありがとうございました。
見終わった後、言葉も感想も出なくて、という状態。わかります。
僕も、初めて戯曲を読み終わった瞬間や、
初めて通し稽古をした後は同じ状態になりました。



ご観劇、ありがとうございました。
僕の書いたあらすじを読んでいただいたようで、光栄です!
本当に妖怪たち、個性豊かですよね。

舌で舐めたものを溶かしてしまう舌長姥、天空から秋草を釣る侍女たち、
美しく恐ろしい富姫、真っ白で可愛らしい亀姫、ずっと唸ってる朱の盤坊、
後ろ向きで歩く蛭蛙、顔の見えない女童 たち。
多様性の宝庫、ってかんじですね。


ご観劇、ありがとうございました。
Beautifulとは似ても似つかないキャラクターでしたね笑
でも、「演じる」という僕の気持ちとしては全く変わりはなかったのです。
声、褒めてくださって嬉しいです!最後まで無事に本番をつとめることができました!


ご観劇、ありがとうございました。
難しいと思っていたのに聞き取りやすく理解しやすく、っていうのは
本当に嬉しいご感想です。
和ハロウィン、確かに!!!!笑
今月末のハロウィンはカンパニー全員で、百鬼夜行しようかなぁ。


ご観劇、ありがとうございました。
とても嬉しい言葉が満載のブログを書いてくださって、感謝です。
小劇場で、予算も小さく、本当にこの作品できるのか!?って僕も当初思ってました。
やればできるものですね。


ご観劇、ありがとうございました。
予習してきてくださったのですね!嬉しいです!
大きな作品も楽しいですが、小劇場も魅力溢れる舞台たくさんあります。
ぜひこれを機に、小劇場にも足を運んでみてくださいね!


ご観劇、ありがとうございました。
演劇って、お客様ひとりと演者ひとりが居さえすれば、成立するんですよね。
その最小単位に、小道具や、多くの出演者や、舞台装置や、衣装が加わると
もっと色彩豊かな世界を描けるようになるんですね。
けっして派手ではないあの舞台から、妖怪の世界を読み取ってくださって
ありがとうございました。


ご観劇、ありがとうございました。
金沢での公演の出演者様にご観劇いただけたこととても嬉しいです!
おばけずきの方に、たくさん観ていただきたかったです!


ご観劇、ありがとうございます。
あの柱、僕もすげえ気に入ってます。
あれデザインしたの、山梨出身の美術家なんです。
ぜひチェックください!金子清美→https://kymworks.tumblr.com 


ご観劇、ありがとうございました。
そうですよね、言葉難しいですよね。僕らもかなり苦戦しました。
にもかかわらず、他の楽しんでいただける点を見つけてくださって嬉しいです。


ご観劇、ありがとうございます。
複数回を見てくださったからこそ気づいていただけた点ですね!
たしかに千穐楽に向けて、朱の盤坊のエロオヤジ化、加速してましたね笑
あれは、演出家からの指示ですので。笑
舌長姥役の南谷朝子さんとの共演、本当に楽しかったです。


ご観劇、ありがとうございます。
「なんかイマイチわからなかったよ〜」
そうですよね。素直なご感想、ありがとうございます!
僕たちとしては、劇の内容もできるかぎりお伝えできるように頑張りましたが、
力不足で至らなかったこともあるかもしれません。
戯曲の言葉がまず、現代を生きる僕らにとっては理解しづらいのですが
そこから醸し出される演劇の「空気感」というものを
芝居や、踊りや、音楽や、美術や、衣装や、照明で表現できないかと試行錯誤しました。



ご観劇、ありがとうございます。
嬉しいご感想も、ありがとうございます。
まだまだ若造の僕たちが挑むには高すぎる壁でしたが、
その困難を困難と思わないほどに、魅力的な作品に出会えて幸せでした。


安田さん。ぜひ、やりましょう。
金沢のカンパニーの天守物語も、ぜひ観たかったのです!!!!


ご観劇、ありがとうございました。
本当に、日本には、たくさんの美しい言葉があったのですね。
涙を流していただけたなんて、きっと富姫と図書之助も喜びます。
僕の声量が完全に妖怪ってやつ、面白いっすね笑
ってことは、妖怪役やってなくても、普段から妖怪ってことですか?笑


ご観劇、ありがとうございます。
消化しきれない部分があるって、とてもいいことだと思うんです。
謝ってくださるようなことではありませんよ!
人間生きていれば、消化できないことや、理解できないことや、割り切れないことって
たくさんたくさんあると思います。
けれど、「消化できないけど、なんか心が動く」とか
「理解できないけど、美しくて涙が出てきた」とか
そういう身体の反応ってとっても美しいことだなあって僕は思っています。
「わかりやすいもの」がイイものだと言われる現代だからこそ
「わけのわかんないもの」の代表みたいな妖怪たちの物語から
僕ら自身も多くのことを教えてもらいました。



ご観劇、ありがとうございました。
妖怪たちの人間臭さ、不思議ですよね。
演出の中原は常に「妖怪は人間の想像力からしか生まれないから」って言ってました。
ライチャスやルー・アドラーからのギャップ、すごかったですよね。
対極のようなお役に、短い期間で取り組むことができて、表現者冥利に尽きます。
また様々な役をお見せできるように、頑張ります!




本当に、さまざまな感想をいただきました。
それだけ、多面的な輝きを持つ作品を作れたのかな、とも思っています。
演劇は、どれだけカンパニーの中でかたちを作り上げても、
見てくださるお客様の脳内でしかその完成形が組みあがらない芸術です。
お客様が劇場の座席に座ってくださったからこそ、
あの人間臭く愛らしい妖怪たちも、図書之助も武士たちも、
現世に生きることができました。心より感謝申し上げます。



またどこかでお会いできることを祈り、
山野靖博、これからも精進してまいります。

本当に応援、ありがとうございました!!!!!!!


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